七番歌 安倍仲麻呂
現代語訳
夜空を仰ぎ見ると、丸い月が上がっている。あの月は昔、春日大社の近くにある三笠の山の上に出ていた月と同じ月なのだなぁ。
背景
安倍仲麻呂は、19歳の時に遣唐使として唐に渡り、唐の玄宗皇帝に気に入られて長期間唐で勤め、後年ようやく日本への帰国が許されますが、帰国途中船が難破して唐に戻り、結局日本へ帰ることが叶わぬまま、唐の地で生涯を終えました。
望郷の想いが感じられます。
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